就職活動中、多くの企業と出会う中で、どの企業も社会の役に立っていることを知り、「自分も社会貢献できる業務に携わりたい」と感じるようになりました。当社は競馬場や倉庫、プール・遊園地など、多くの人が集まる施設を所有しており、「より魅力ある施設づくりを展開することで、周辺地域や社会の役に立てるのではないか」と考えました。大学の特別講義で競馬を知る機会があり、競馬に興味があったことも大きかったです。また、一度入社した企業には長く勤めたいという思いも強くありました。従業員向上会^（※1）、厚生寮^（※2）などの福利厚生制度が充実しており、社風が堅実だったことも魅力的に思えて、入社を決めました。

    最初に総務部に配属になった後、競馬事業部に異動。競馬場勤務になってからは、「馬とのふれあい事業」に携わりました。当活動は、当社グループの社会貢献活動の一環として、主に近隣の小中学校の子どもたちを大井競馬場に招待し、ポニーやミニチュアホースとのふれあいを通じたホースセラピーを体験してもらうものです。当社ならではの「馬」を通じた社会貢献活動の一つで、最初は馬を怖がる子どももいますが、馬のもつ可愛さによって、子どもたちが徐々に笑顔になっていく姿が印象的でした。
    現在は総務部に戻り、株式関連業務を担当しています。有価証券報告書や株主総会招集通知などの開示資料の作成、株主優待の製作、株主総会の運営、株主対応などを行っています。
    開示資料は多くの人の目に触れるため、わかりやすい表現で作成する必要があり、上司や課内の同僚にも確認を依頼し、よりよい資料の作成を心がけています。３月の株主総会や決算月が近くなると忙しくなりますが、それが終わると少し落ち着くので、メリハリがついた職場環境だと思っています。なお、近年はESG^（※3）を意識した施策の実施が求められています。そのための取り組みを進めるとともに、今後の開示内容にも積極的に含めていく必要があると感じています。

    株式担当として作成・開示しているさまざまな資料は、主に会社法や金融商品取引法に基づくものです。法改正があればその都度、作成要領や開示内容が変更となり、対応していく必要があります。より正確な資料作りのためにも、今後はこうした法律について、正しく理解することに努めていきたいです。また、海外の機関投資家の比率も増加傾向にあるので、英文開示に対応するための知識も習得したいと考えています。
    就業時間中は、隣の先輩や後輩と雑談をすることもありますが、全体的に落ち着いた雰囲気の中で、業務に集中できる環境が整っています。また、当社には社員同士の親睦を深めることを目的とした組織「従業員向上会」があり、同会が主催するイベントでは、普段関わることのない（グループ）社員とも交流することができます。私は同会の運営委員でもあるので、今後は従業員やその家族にも楽しんでもらえるイベントを企画・実施していきたいと考えています。
    就職活動では、これまでの自分を振り返り、働く上で何を大切にしたいかを想像することで、自ずと「自分の軸」が見えてくると思います。一社でも多くの企業を見て、その軸に合う企業を見つけてください。不安になることや大変なこともあると思いますが、一つひとつの経験が無駄になることはありません。ぜひ、楽しみながら取り組んでくださいね。